これってインド占星術と西洋占星術を両刀使いすることになるから、改めてインド占星術と西洋占星術ってどう違うの?ってことを書いてみようと思う。
この議論はなかなかなくならないけど、私の出した結論は、どちらの美味しいところも使う私流。それについては後で話すとして、基本的に西洋とインド、どう違うのか説明してみよう。
ちなみに、繰り返すけど、私は占星術師ではない。インド占星術をマップにして體を見ていたり、思考の傾向の裏付けにしているだけ。

まず、西洋とインドの決定的な違いは、西洋占星術はトロピカルというシステムを使っていて、インド占星術はサイデリアル(ラヒニなど)を使っているところ。トロピカルというのは、回帰線の星座帯のことを表していて、春分の瞬間に太陽が位置している点を牡羊座の0度にしている。一方、サイデリアルは夜空の星座の位置をベースにしている。今現在のトロピカル方式の星座帯は実は実際に見える星座帯から約23.8度ずれている。実際に空を見ると、西洋占星術の表す星はそこにない!という事実。私がインド占星術に、はまったいきさつは、ここだと思う。地球は駒を回すように、スピードが落ちてくるとふらふらと軸が回る「歳差運動」というものがあるけど、それがきちんとインド占星術では計算されているから。(実際の星空を見ると、この天体はまだまだ水瓶座の時代ではない。しっかり、春分の日のライジングサインは魚座だ。まだまだ魚座の時代は続くってことね。エネルギー的には確かに水瓶座に近付いて来てはいても。)
ハウスのシステムでも少し違う。西洋占星術はハウスのシステムをアセンダント(地平線に昇ってきたサイン)の角度を元に第一ハウスとしている。インドでは、ひとつの星座全体がひとつのハウスになる方式。インドでは出生図だけでなく、そこには分割図というものを重ねる為、アセンダントの度数の違いを分析する微細な計算をすることで、かなり正確に統計を出していく。ハウスはアセンダントを常に1ハウスとして数える。
惑星とサインの支配については、西洋占星術はトランスサタニアン(天王星、海王星、冥王星)を使う。これらはサインの位置をベースに支配星として考慮されるところ、インドでは目に見えないこれらのトランスサタニアンは考慮しない。最近では使う人もいるけど、基本的にインド占星術はアーユルヴェーダやヨーガとセットになっているため、健康についての特徴を捉えることを得意とする。そのため、肉体に直接影響しないトランスサタニアンは考慮されない傾向が強い。(私が惑星を使ってエネルギー調整するときには、體の部位によってトランスサタニアンを使うけど)
それから、西洋占星術では、惑星の逆行を「弱さ」としてみることが多い。インド占星術では実際に空に見える星の配置にフォーカスするため逆行はむしろ「強味」であり、惑星そのものも大きく、より輝かしく、よく目に見えると言われる。実際に、水星逆行の時は西洋占星術では、交渉を避けたり、契約を避けたり、大きな決断を避けたりするように言われるけど、私は水星逆行の時に大きな買い物(車など)をしたりして、だいたい大きな決断は良い実を結んでいる経験があるので、多分、水星逆行を楽しんでいる稀な人だと思う。

それから、インド占星術ではトランスサタニアンを使わない代わりにドラゴンヘッドとドラゴンテールを惑星扱いするところがまた特徴かもしれない。私がスピリチュアルの世界に入った最初の一歩は「過去世」というものに対する猛烈な興味で、人の「運命」とかってどうなってるの?というところだったから、インド占星術のドラゴンテールやヘッドも面白いポイントだなと思って楽しんでる。
どっちが正しいとかという議論をしたいわけではないんだけど、私は星の位置としてインドを使うのが好きで、體のことを見るときもインド占星術はかなりどんぴしゃで当たるから好きという好みの問題。なので、チャートはインドのラヒニを使うことにしばらく統一していこうと思う。じゃないと混乱してしまう。でも、解釈にはかなり西洋的な考えを使う。特に私のバックグラウンドにはシュタイナーの哲学が色濃くあるので、シュタイナー的な占星術の捉え方もすごく好きで、人間の気質や感覚、さらに原始反射なんかも見ることができるから、それをインド占星術を通してみると、いろんなことが見えてくるというかなり勝手な解釈。完全なる占星術Mayumi風になっている。いいとこ取り。

しかも今は講座でこれを使って遊んでる最中なのだけど、北インドのチャートを見ていると、何の惑星のエネルギーを使っていこうか、ということが一目瞭然。
興味がある人は、9月からの講座のお申込みをしてほしいな。一年くらいかけないと、本当の意味では理解できるようにならないかもしれないと思ってる。
しばらくこれを究めていこうと意気揚々。あくまでも私は占星術師ではないのだけど、體という宇宙船の特徴を捉えるマップとして使っている感じだね。
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