私はインナーチャイルドを癒さない。いや、やってたこともある。
だけど、違和感は感じていた。まだ、私が「みんなに求めれること」を取り入れなくちゃいけないと感じていた頃の話。この頃、インナーチャイルドを「ネガティブな思考が来る根源」だという扱いで、何とかしなくてはいけないのだと、人が求めているのはそこなんだと、自分に言い聞かせていた。
なぜ私がインナーチャイルドを癒さないというところに来たのかと言えば、
もちろん自分がより自分の考えに忠実になったからなんだけど、
「エネルギーは向けた方向に流れ、向けた対象を大きくする」ってことも大きい。
人間の「記憶」ほどあてにならないものはない。というのもある。
記憶には、潜在的なものと、顕在的なものがある。
潜在的な記憶は、ある意味コピーした画像みたいなものに、「今」の感情を重ね合わせて、辻褄が合うように「組み替えて」映像化しているような感じ。
顕在的な記憶は、意識的にひとつひとつの過程を組み立てた画像の羅列のようなもの。
どちらにしても、都合がいいように、記憶というのは思い出される。
だから、インナーチャイルドの癒しなどという名前でヒーリングなどするとすれば、前提に、今起こっていることは、過去の特定の出来事のせいだとしているので、ストーリーに合ったような話として都合よく思い出す。人は常に、
〇〇のせいで
とか
〇〇があったから
など原因と結果を見つけ出さないと納得できない。

私は、原因を見つけ出さないと気が済まない思考回路を持つことを止めたらいいんだと思うんだよね。人は常に何かを作り出しているのだから、原因を突き詰めても、キリがない。結局、外の原因に翻弄されているのだということを、原因を決定することによってリプログラミングすることにもなる。
記憶というのは、本当にあてにならない。今の自分が何か繰り返していたり、上手くいかないことがあるとすると、
ただ単に原因を追究して、自分を抱きしめ、「加害者」を許せば、インナーチャイルドが癒されると思うのは私はとても浅はかだと思う。
人が新しく一歩を踏み出すのに、必要なのはインナーチャイルドの癒しではない。
記憶
ものごとの捉え方
思考
気持ち
身体の反応
設定
これらの要素を総合的に複合的に見ていって変えるのであって、癒すのではない。
特に生きにくさを感じている人は、身体の反応もリプログラミングしていなかいといけない。
私は、教育に携わっていたのだけど、私が働いていた学校では積極的に教室でブレインジムというものを使っていて、私自身もブレインジムを勉強したことがある。ブレインジムとは、簡単に言えば、左脳と右脳をバランスよく使っていくエクササイズ。最近始まった一年間のコースの中でもブレインジムに似た方法を私なりに少し変えたものを取り入れる予定。ここには原始反射も関係してくるしね。
右脳と左脳のバランスの良い人は「自分が自分である」という軸が強い。
そして、決断を下したり、計画を立てるのが得意だし、
自分を理解することもよくできるし、
感情のマネージメントも身体のマネージメントもできるようになる。
同時に他者の見解を理解することもできる。
というバランス。
ひとつ言えるのは、右脳と左脳を両方使うのは、書くことや話すことなど。だから、何があったのか話してみるのは大事。でも、誰に話すのかってすごく大事。
ただ同情してくれる人もダメだし、ただ闘魂で叩き直すような人もダメ、理論で攻めるのもちと違う。
この右脳、左脳のバランスに詳しい人。
ものごとをフラットに観察できる人。
身体のことに詳しい人。
にみてもらおう。
スピ系の人は「同情型」が多いし、
自己啓発系は「叩き直し型」が多い。
治療系は「理論型」が多い。
ホリスティック、つまり複合的に人間を「丸ごと」見れる幅の広い人に、みてもらうといいよ。
脳のこと、魂のこと、日常的な暮らしの中の食生活や運動機能のことなど、
なにひとつ、「これだけやれば」みたいなものってないと思ってね。
そんな単純なことじゃないんだよ。