量子力学の世界でも、プラスの電子が原子核に2つあれば、マイナスの電子を外から同じ数引き寄せるというものがある。
ものごとがどのように具現化していくのかということはまだまだ未知の世界ではあるものの、解明され始めている部分もある。
引き寄せ、引き寄せっていうのだけど、引き寄せだけで物ごとが具現化しているわけではない。

引き寄せは磁気。そしてよく巷で言われているように、既にそうなった「つもり」の感情が大事だという話だ。確かに強く感じることは「磁気」のように、そのバイブレーション域にあるものを引き寄せる。
同時にイメージが大事。それはイメージが「電波」みたいなものだからだ。自分のイメージは宇宙への放送のようなもの。そしてその波動域に達した感情が、イメージを物質化させるということになる。
でも、宇宙の原理はただそれだけではない。
宇宙の法則には極性の法則や陰陽の法則と呼ばれるものがあり、
それが先ほど言ったプラスを望めば望むだけ、マイナスも引き寄せるということになる。
つまり「いいことを引き寄せたい」という必死感だったり、「絶対こうじゃなきゃ!」という強いエネルギーや、偏りは、ゼロに戻す為に反対要因を引き寄せる。
すぐにではなくても、人生は必ずそうなっている。
その激しいエネルギーの揺れ。それは「ブレ」のある状態。
波動が高いからいいのではなく、波動にはブレがないのがいいのだ。
まずは、何が起こってもそれは自分の魂の成長の為には最善に向かっているという風な冷静な捉え方が大事。
望んじゃダメ!!ということではない。
望んでも、その望みに執着するわけではないってこと。
最終的には望んだら、「それ以上に私にとっての最善があるのだろうから、そこは委ねておこう」という感じかな。
望んで手放す。そこ基本。
そして、強い感情を伴わないことがカギ。それが反対要因を最終的に引き寄せるから。
つまり、冷静にただ望むことをイメージし、既にそうなったつもりで「今」を受け入れ、イマジネーションを使って行動すること。
そうなった時の静かな満足感や心地よさは、激しい感情ではない。
「絶対にこれがほしい!」「これがないと嫌だ!」というような激しい感情が10点の内9くらいだとすると、同じくらい激しい9のマイナス要因を体験することになる。
逆に「これがある状態って幸せね」と思う気持ちは数字でいうと1くらい。
お坊さんじゃないから、何も望まないに近いゼロにはならないと思うんだよね。
だから、せめて1くらいなら、引き寄せるマイナス要因も1だから、そこで学びを素早くピックできれば、すぐにまた次に移行できる。
そういう感じかな。
だって、既に在るものに対しては、人間は強い感情を抱かないでしょ。
静かな感謝。静かな感動。静かな喜び。そういうこと。
激しくオーバーな感動とか、涙とか、そういうものではない。
イメージする。
そうなった感覚を静かに感じる。
そして、方法は最善に任せるし、もっと最善のオプションがあるのであれば、それをオープンに受け入れるということ。
結果にこだわるのではなく、ただ最善をオープンに受け入れる姿勢。
もちろん、全てにおいて出来事に激しく反応しない自分というのも大事だから、ただ「観る」自分を作っていくための瞑想や、物事の見方のマインドリプログラミングなんかも大事な要素になってくると思う。
でもね、やはり、「引き寄せたいから良い子になる」というメンタリティは少し違う。
自分を高めていけば、全てが最善になるのは当たり前ーって話に戻る。
そのあたりまえーって感謝がないってことじゃなくて、
既に「ある」ことに気が付いている満ち足りた静かな状態なのよ。