もうすぐ満月。ヴェーダ的には魚座満月。土星が順行し始めて、すっとその努力が魚座的な「味覚」の中に溶けだす感じ。努力してきたことが実るんだって話はしたけど、なんか、あからさまに!って感じより「あら、気付いたら、そうなってた」というような感じかしらねん。
太陽が乙女座にあるこの満月。ごちゃっと深く考えたり、議論するのはご法度な時かもしれない。ややこしいことは置いておいて、魚座的な優しい一体感を味わいたい。
人は何で月にそんな影響されるかって、普通に知られているのは、人間の身体の水分率の話から、もちろん月の引力の影響なのだけど、もうひとつは、月はマインドと関係があるから。水星のような知性ではなくて、月はもっと感情的にマインドに影響する。知性や理性よりコントロールしにくいよね。
ヴェーダ占星術では、特に月とケートゥ(ドラゴンテール)の位置を見るのだけど、月はその人が生まれた時から切れることのないインターネットのコネクションみたいなもの。特定のプロバイダーと繋がった感じ。特にそこにある「サイン」がプロバイダーの会社みたいなものなのよ。
満月と新月はこのネットコネクションが強くなるから、その人の月のサインの特徴がどどんと出てくるね。
その人が満月に近い時に生まれたのか、新月に近いときに生まれたのかによって、違うとはいえ、このネットコネクションが顕著に強くなる。
ちなみに昆虫系やレプティリアン系のエネルギーの強い人は月のエネルギーごときじゃ影響されない。だから昆虫系やレプティリアンは都会にいても大丈夫なんだね。
その人がどんな感情パターンを持っていてどんな部分に執着していて、どんなカルマを持っているのかというのは、月とケートゥの両方を見れば30分以上、それだけで余裕でリーディングできる。この2つの星だけで分かることってすごく多い。ケートゥはその人が過去にした「悪いこと」だし、「傷」なんだ。ケートゥはその人が今世で必ずクリアにしなくてはいけないカルマを教えてくれる。決して優しくはない方法かもしれない。解脱の究極の方法を示している。ケートゥを見れば、その人が何でこの地球に来たのか分かっちゃうくらいだ。
西洋占星術みたいな優しい世界ではないので、マニフェステーションに意識が向いていない。あくまでも、「解脱」みたいなことばかり。魂を高めることばかり。なので、過去で悪いことしたって言っても、「お前、自分を今回こそ高められてよかったな」みたいな捉え方だ。
人間は破壊や闇を経験し、そして創造をすることによって、純粋な高まりというか、「善」を得られるってことなんだよね。創造はモチベーションとなるし、破壊や闇は自分の向かう方向性が分かったり、人間としてどんな存在でありたいか、などが分かる。みたいな感じ。善・創造・破壊はセットメニューです。
ケートゥは、正にこの「闇や破壊」を表している。自分でも気付いていないような闇や重荷を気付かせて、解放して自由にしていく。
ケートゥは人間としての成功のカギを握っている。昨日、ラーフとケートゥのトランジットの話をアメブロで書いたけど、これらがトランジットする時、何かに執着しているとすると、ドラゴンの尻尾がものすごい勢いでそれを払いのけるときがある。
人間は何かを得ようと必死になったり、そのものに執着したりすると、必ずそれを失うことになる。
そんなことを言うと、読んでいる人を心配させるかもしれないけど。
望んでいいの。望んでいいけど、「それがなきゃダメ」「それが手に入らなければダメ」という状態にならないこと。仮にそれを失っても、手に入らなくても、また自分で別の創造をしていける芯のようなものがあれば、いい。
欲すれば欲するだけ痛い思いするよ。望んで手放す。それが要。
だからといって、望んでるものを諦めるとか、「あまりにも好きだと別れが辛いから、あなたとは先に別れるわ」みたいな排除もバランスが悪すぎる。
自分の月星座を満月こそ見て。そこに執着している何かがあるとすれば、トランジットで痛い思いをしないように、満月に手放そう。
今回の満月。魚座の優しさが溶かしてくれるかもしれないね。
望んでだら、「でも、私にとって最善の形で全てが起こる」ということを信じていこう。
