他人に心を開くってどういうこと?「場面緘黙症」との関連性

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繊細な人は他人に「心を開く」のは苦手で、自分と他人との間に「壁をつくる」と言う印象がありますよね。

でも、待って!「心を開く」ってどういう意味?

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心を開く。その意味には、「本心を話す」「心の奥底を打ち明ける」「相手を信頼する」「素の自分をさらけ出す」なものがあるでしょう。

繊細な人だって確かに信頼できる人がいれば、心を開くことはできます。

相手との間に壁を作ってはダメでしょうか?

繊細な人は本当に安心だと感じられる人でないと心を開きません。

それは、繊細な人ほど外に向ける受容感覚の感度が高く、

自分の身を守る反応が強いためです。

確かに本音を話す、素の自分をさらけ出す、そんなことが気楽にできれば、友達は増えるし、社交も活発になるかもしれませんが、その必要があるでしょうか?

相手に与える印象も柔らかく優しい感じなのかもしれません。

でも、

心を開くこと=霊性が高い と言うことはありません。

これは、心理の問題でもありません。心理的影響は結果的な話です。

繊細な人全てが、嫌われたくないから話さない。とか、自分のことを知られるのが怖い。とか思っているわけではありません。

では、心を開かないのは何故?

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それは昨日の記事と同じ内容になりますが、外受容感覚が鋭く、自動的に自分を守ろうとするばかりに、自分の内側に意識をする余裕がなく、結果的に「心を開けない」ということになります。

要するに十二感覚からインプットされる情報の偏りが大きいまま優勢になるため、内側に意識して、さらに外に向けてアウトプットするというのは、かなりのチャレンジになります。

これが顕著に表れる状態が「場面緘黙症」と言われる言語能力の問題ではないが、特定の場面で言葉を発することが困難になる状態です。心を開ける相手が極端に少ないどころか、家族の1-2人くらいだったりします。

「家ではよく喋るのに、学校では一言も喋らない」

「お誕生日会などに行くと一言も喋らない」

「普段喋るお友達と別のところで会うと喋れない」

そんな感じです。

心理的な見方をすれば「不安症」の分類でしょう。

ですが、さらに多角的な見方をすれば、場面緘黙を持つ子(人)は、

視覚と言語感覚が同時に使えないという状態がよく観察されます。

視覚機能がうまく働いていません。

赤ちゃんが自分の生命を守るために持っている反射の一つで、非対称性緊張性頸反射というものがあります。赤ちゃんの頭が、左右どちらか一方に向けられると、向いている方の側の手足が伸びて、反対側の手足を縮める傾向が見られます。大人でも四つん這いになって頭を左に向けたら、右の肘が曲がるなんてことがあれば、この非対称性緊張性頸反射が残っているということになります。

この反射は、赤ちゃんが自分の腕の動きを決定していく過程で、重要な役割を果たします。赤ちゃんが伸ばした自分の腕の先、つまり手を見ることを自然に促すからです。赤ちゃんが自分の身体を自分の意思でだんだん動かせるようになるということは、自分の働きかけが外の世界への働きかけとなります。新生児のうちは、反射的な反応でしか身体を動かすことができませんが、次第に自分の意思で、手がある別の方向を見たりできるようになり、身体の部位が別々に、必要に応じて動かせるようになるのです。

非対称性緊張性頸反射が残っていると、視覚機能が上手く働かず、見たい方向の対象を上手く見ることができません。全身の不随意運動が伴わなければ、見たいものが見れないのです。それは視覚から取り入れるイメージが不安定であるといこと。無意識にその世界は「安全ではない」ということになるのです。視覚が安定すれば、安心&安全材料が増えます。視覚を上手く使っていくためには、身体を動かし、空間認知を高めることと同時に「手仕事」のような細かい運動の両方が必要です。

心理的に不安を解消しようとするだけでは十分ではない理由がここにあります。

視覚を使い、身体に一定のリズムを体験させ、筋肉の動きで「安心」のシグナルを脳に送るということをグループでするホリスティックアートセラピーではしています。

無理に話す必要がないセラピーなので、場面緘黙の人たちや、心を開きにくい人におすすめしたいセラピーです。(現在満枠です。次回、開講時にはメルマガでお知らせしますので、メルマガ登録をお勧めします。)https://www.reservestock.jp/subscribe/108439

でも、大事なのは、心を開ける人がたくさんいることではなく、自分の人生においてそれが本当に生きづらさに繋がっているかどうか。です。友達が少ないことが悪いことではありません。要するに、この地球で自分自身がどれだけ安心感と安定感を持って人生の目的に向かって歩んでいけるか。です。もし、生存するだけでいっぱいいっぱいになっていて、なかなか自分の人生の目的も見えてこないのであれば、たくさんの安心に繋がるような経験を身体にさせてあげることです。

セラピーを受けなくても、自然とアラインして生きることで得られることもたくさんあります。著書「生きづらさにありがとう」でも書いていますので、是非読んでみてください。

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今後のMayumiの活動や執筆活動のファンド、チベタンチルドレンファンドへの寄付なども含め、何か発信内容が有益なものであったと感じる時にドネーションを頂けると幸いです。私の夢は執筆にもっと専念できるようになること。この地球に本当の豊かさの循環をもたらすことができるようなフェアトレード&エシカルビジネスの発展にも力を注いでいきたいと思っています。関わる全ての人に循環を。の願いをこめて。

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投稿者: mayumicosmiclight

神奈川県生まれ神奈川県育ち。20代でオーストラリアに移住。 感覚処理障害から精神的な不安定さに悩まされて大人になる。 感覚が全て繋がった状態であるシナスタジア(共感覚)を持つ学習障害者。 シドニー大学博士課程前期終了。Art専攻。 シュタイナー教育を学び、シュタイナー学校で手仕事やアートを教える。 自閉症スペクトラムや感覚過敏の子どもたちと関わる中で様々なことを学び実践。 現在はCosmic Light Therapy® Cosmic Light Pty Ltdディレクター。 感覚過敏や学習障害、スペクトラムなどを持つ子どもや大人のCurative Education, エクストラレッスン®、ホリスティックアートセラピー、サウンドセラピー、クリスタルセラピー、身体を使った発達のサポートなどを合わせたホリスティックセラピーを用いて生きづらさや感覚過敏の人たちが、12感覚をバランスよく使い360度の空間を使うことで生きやすさを得るための知識を伝える講座や、身体と感覚、ヴェーディック占星術を合わせて用いた講座などを行っている。地球にも身体にも優しいエシカル商品の販売を日本で販売。また、それぞれの人が乗り越えてきた人生経験を活かして社会貢献ができる人材育成を目指しLRCスクールで起業サポート講師をしている。

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