子どもの頃からずっと感情が不安定な人へ

yellow flowers

気分のアップダウンの激しさに自分がジェットコースターのように振り回されて疲れてしまうという人がいるかもしれません。もちろん、女性はホルモンの影響を受けることもあります。(メンタルヘルスにおいて不安がある方は専門の医療機関できちんと診察をしてもらってください。)それにしても、子どもの頃からどうも感情的に不安を持ちやすい。「そういう性格だから」と諦めてきた。なんてことはないでしょうか。

ここでは心理でもスピリチュアルでもない「ホリスティック」な見方で、感情の不安定さをみていきたいと思います。

round mirror on a field of daisies

実は感情の安定化を図るのに重要なのが「触覚」「固有受容覚」「前庭覚」という感覚です。(ルドルフ・シュタイナーの十二感覚で言えば、固有受容覚は射手座の運動感覚で、前庭感覚は山羊座の平衡感覚になると思います。)

触覚とは

・触ったり、触られたりするときに皮膚を通して感じるもの。

・温度を感じる 

・痛みを感じる

・気配を感じる

などです。そしてこれらがどんな作用を及ぼしてくれるかといえば、

⇒触ったり触られたりすることで情緒の安定となる。

⇒熱さや痛みを感じ取り危険から身を守る。

⇒違いを感じ取る。ホリスティック的な捉え方では、物の質の違いを触って感じるということだけではなく、気配を通し自分と自分以外のものを感じたりすると言う意味で、自我感覚を育てるのに必要な感覚がこの触覚であると考える。

⇒ボディ・ジオグラフィー(身体の地図)の発達を促す。ボディ・ジオグラフィーは下で説明します。

固有受容感覚とは

・自分の力加減を知る

・身体の向きや位置を知る

・身体の動きを知る

作用としては

⇒ヒヨコを抱っこするのと石を持つのと違うように、活動によって力加減を調節する

⇒転ばないように姿勢を保ったりする

⇒地球の重力に対して姿勢を保つ

⇒落ち着かない時に貧乏ゆすりをしたりする(=情緒の安定を図る)

⇒ボディ・ジオグラフィーの発達を促す

前庭感覚とは

・休んだり動いたりすることの違いを認識する

・傾きや揺れを認識する

・スピードを感じる

・眼球運動に関係がある

作用としては

⇒昼間、仕事中眠くても、頑張って起きようとする感じ

⇒重力に対して身体を起こし作業する

⇒傾きや揺れを感じて倒れないようにバランスを取る

⇒眼球運動をサポートする(心の安定にも関係がある)

⇒ボディ・ジオグラフィーの発達を促す

触覚、固有受容覚、前庭感覚が上手く整っていないと、心の不安定さだけではなく、様々な生きづらさを招きます。

感覚の捉え方は人それぞれで、その捉え方によって生きづらさとなるわけです。

捉え方を変える可能性を持つのが、この3つの感覚のうち、固有受容感覚と前庭感覚。

この感覚の特徴であるボディ・ジオグラフィーというものが「捉え方」に非常に大事になってきます。シュタイナー教育では、このボディ・ジオグラフィーというものをかなり重要なものとしています。

paper boat near globe in room

ボディ・ジオグラフィーとは、簡単に言えば、自分の身体をイメージできるかどうかということ。手足の長さや自分が届く範囲や周りの空間のイメージ。身体を意図的に動かそうと思ってから実際に身体が動くまでの時差もボディ・ジオグラフィーの発達に関係がありますし、ボディ・ジオグラフィーが発達していれば、極端な怪我がなくなったり、極端な防衛がなくなったりもします。

ボディ・ジオグラフィーの発達、つまり自分の身体の地図を知ることで、感覚の捉え方に歪みがなく、安心感が増します。そうすると、自分と他者との関係も安定しますし、やがて自分の世界での役割というか、自分の人生の目的も明確になってきます。

感情的に不安定な人、生きづらさを感じる人の多くが、ボディ・ジオグラフィーの未発達です。原始反射等考慮しつつ、色々なワークをしていくと良いと思うのですが、空間を思いっきり使えるようにするためには、自分の身体を使って「遊ぶ」ということを大人にもお薦めしたいです。田舎暮らしをしていると、自然とそうなりますが、飛ぶ、走る、スキップする、木に登るなどなど、360度思いっきり制限なく遊ぶのです。

これは完全に私のやり方ですが、「どんな環境やカルマを持って感覚の凸凹が出ているのか」というのは、ヴェーディック占星術に明確に出ているのが観察できます。ヴェーディック占星術は、正確な星の位置で計算されているため、ボディアストロロジーのような直のインパクトを明確に表現してくれます。

そのようにして見ていると、やはり天秤座(触覚)射手座(運動感覚) 山羊座(平衡感覚)が凶意の強い状態である場合や、逆にそれらの反対にある牡羊座、双子座、蟹座などの弱さは、感情の不安定さとして確実に表れます。表現の仕方はやはりそれぞれ違い、それもまた原始反射などとの関連で見ると、とても興味深いです。

今日はホリスティックアートセラピーの講座の日でしたが、水星的なエネルギーの強い人の為のフォルメンをたくさんお見せしました。フォルメン画もまた、身体に伝えるメッセージとして意味深く、面白いのだということが受講生にも伝わっていれば良いなぁと思います。

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投稿者: mayumicosmiclight

神奈川県生まれ神奈川県育ち。20代でオーストラリアに移住。 感覚処理障害から精神的な不安定さに悩まされて大人になる。 感覚が全て繋がった状態であるシナスタジア(共感覚)を持つ学習障害者。 シドニー大学博士課程前期終了。Art専攻。 シュタイナー教育を学び、シュタイナー学校で手仕事やアートを教える。 自閉症スペクトラムや感覚過敏の子どもたちと関わる中で様々なことを学び実践。 現在はCosmic Light Therapy® Cosmic Light Pty Ltdディレクター。 感覚過敏や学習障害、スペクトラムなどを持つ子どもや大人のCurative Education, エクストラレッスン®、ホリスティックアートセラピー、サウンドセラピー、クリスタルセラピー、身体を使った発達のサポートなどを合わせたホリスティックセラピーを用いて生きづらさや感覚過敏の人たちが、12感覚をバランスよく使い360度の空間を使うことで生きやすさを得るための知識を伝える講座や、身体と感覚、ヴェーディック占星術を合わせて用いた講座などを行っている。地球にも身体にも優しいエシカル商品の販売を日本で販売。また、それぞれの人が乗り越えてきた人生経験を活かして社会貢献ができる人材育成を目指しLRCスクールで起業サポート講師をしている。

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