「触覚」について考える

a person holding a pomegranate fruit

今日は触感について書いてみます。

2021年10月23日時点での天空の様子から「触覚」について思うことがあります。

以下のチャートの理解ができなくても大丈夫ですが、参考までに載せておきます。

ここに表れる実際の天空の様子では、火星が天秤座に入り、太陽は天秤座6度にあります。

天秤座は触覚を表すサインです。

触覚についてきちんと考えてみると、「触る」ということ。

何かに触れると言う時、それが柔らかいとか硬いとか、つるつるしているとか、ざらざらしているとか、触った時の印象を意味することもあります。

judges desk with gavel and scales

1920年8月8日のルドルフ・シュタイナーのレクチャーからの英訳です。
”When you touch objects you actually only
perceive yourself. You touch an object and the
object, because it is hard. presses forcibly upon
you, or its pressure is only slight because it is
soft. Of the object. however, you perceive
nothing. you perceive only the effect upon
yourself, the change in yourself. A hard
objec t pushes the organ in you far back; you
perceive this pushing back as a change in your
own organism when you are perceivin g by
means of touch. You see, when we move with
our senses in this direction. we go outside our-
selves .” 

「何かに触れるということはただ自分自身で捉えていると言うこと以外にままならない。ある物に触れ、その物に触れているということ。物質に触れると言うことは、その硬さに反して強制的に押すということ。何かが柔らかいと感じるのであれば、その「物」に対して押す圧が軽いということでもある。しかしながら、何もそこに捉えるべき「物」は存在しない。押すと言うことで得られる効果だけを捉えているだけである。硬いものは、身体の内容物を後ろ側の方に押しやる。これを生命体として私たちは、身体の中の変化として捉えているのだ。感覚で特定の方向に動くということは、私たちは外側に向かっていくということだ。」

触覚というのは、私たちの体内の反応以外の何ものでもないのです。外側で起こる「物質的事実」ではないのです。「反発」して押すことから得られる「フィードバック」です。触覚は皮膚の表面に与えられる刺激という考え方ではなく、反発から起こるフィードバックという考え方をします。そのフィードバックは内臓の深い所で起こっているのです。

だからこそ、先日の記事「情緒不安定」についても触覚は大事な役割を果たすと書いたのです。

触覚は「反発」というフィードバックだとすると、内臓で捉えるそれは、何のためにあるのでしょう?

全ての感覚のいちばんの目的は生命を守るためにあります。ですが、触覚を使った経験を重ねていくと、情報を整理していくことで防衛反応としての触覚からのフィードバックは、やがて「物の質の違いを生かし、自分の人生の目的を果たすこと」に使っていくものになるのです。

例えば、ピアノを弾く時に鍵盤に触れる感覚は、鍵盤を押すことで得られる反発を感じているわけですが、押すことで得られる「音」を正しく認識するためには、そうあるべきではない、それ以外の音を内臓で認識する聴覚を使います。内臓自体がその音を「知っている」状態にすることはとても大事です。身体全体で繰り返し聴いて体液に振動させておくこと。その後、ある意味「ゴール」となる音をイメージして鍵盤を押すのですが、それ以外の音を認識できるから、正しい音が分かるという感じです。触覚と聴覚の両方が身体で共鳴する感覚を知ることは、どんな楽器を弾く上でも大事なことです。

music sheet on black piano

そして大事なのが、「質の違い」を反発からのフィードバックで感じることで目覚める自我感覚です。自我は肉体を持って生きる上で絶対的に必要なものです。

なぜなら、私と「行動」を結ぶ媒体が自我で、私と「思考」を結ぶ媒体が自我で、私と「感じる(捉える)」を結ぶ媒体が自我だからです。

「私が私である」という感覚が自我感覚です。自我感覚が豊かになるにつれ、アストラル体も豊かになるわけですが、それは感情体でもあるので、音楽には自我感覚も大事になります。

音楽は「音と一体」になるという風に捉えることもできますが、一体になるためには、一度「差異」を知らなければアクションを介して音楽を奏でることはできません。私の感覚では自我感覚が整っているからこその調和の音だと思うのです。

さて、一般になぜ自我が悪者になるかとえいば、自我は「忘れてしまった私」だからです。

銀河や宇宙のつくりを見ていると、全てのものが渦を巻き、全てのものが、創造、維持、破壊を繰り返しているサイクルの中で拡大する壮大な創造の中にいるので、消えては作られる細胞の集まりや星である私たちが「拡大、成長していく」ためのプロセスとして、忘れて生まれるというのは自然な営みです。

私たちは皆、忘れてしまった本当の自分を思い出し魂を成長させるためにこの地球にいます。

gray and black galaxy wallpaper
Photo by Pixabay on Pexels.com

私が私であるという感覚、自我感覚を育てること。そのために皮膚を通して感じる反発というフィードバックシステムを否定せずにじっくり感じることです。

それが今日の天体とどう関係があるかと言えば、火星の悪戯が気になるからです。

火星はアクション優位で、決断を促すわけですが、天秤座はじっくりと反発からのフィードバックを待つ特徴を持ちます。それが時には優柔不断とも映るのですが。火星との相性がとても悪いのです。生命力を表す太陽、魂そのものを表す太陽は、間もなく天秤座10度でいちばん力が弱まるので、

じっくりと感じる暇もなく、火星がガシガシ押してくるようなストーリーが見えます。

周りの気配を感じ、それに従わなくていけないような、天秤座の弱さが前面に出てくる感じです。

元々、自我感覚が弱く、人に求められることで自分のするべきことを決め、人生を歩みがちな天秤座。この時期、影響を受けやすい星周りかもしれません。今こそ、違和感や反発を大事にしてじっくり望むことを明確にしていく時かもしれませんね。

今後のMayumiの活動や執筆活動のファンド、チベタンチルドレンファンドへの寄付なども含め、何か発信内容が有益なものであったと感じる時にドネーションを頂けると幸いです。私の夢は執筆にもっと専念できるようになること。この地球に本当の豊かさの循環をもたらすことができるようなフェアトレード&エシカルビジネスの発展にも力を注いでいきたいと思っています。関わる全ての人に循環を。の願いをこめて。

投稿者: mayumicosmiclight

神奈川県生まれ神奈川県育ち。20代でオーストラリアに移住。 感覚処理障害から精神的な不安定さに悩まされて大人になる。 感覚が全て繋がった状態であるシナスタジア(共感覚)を持つ学習障害者。 シドニー大学博士課程前期終了。Art専攻。 シュタイナー教育を学び、シュタイナー学校で手仕事やアートを教える。 自閉症スペクトラムや感覚過敏の子どもたちと関わる中で様々なことを学び実践。 現在はCosmic Light Therapy® Cosmic Light Pty Ltdディレクター。 感覚過敏や学習障害、スペクトラムなどを持つ子どもや大人のCurative Education, エクストラレッスン®、鉱物療法、ホリスティックアートセラピー、サウンドセラピー、身体を使った発達のサポートなどを合わせたホリスティックセラピーを用いて生きづらさや感覚過敏の人たちが、12感覚をバランスよく使い360度の空間を使うことで生きやすさを得るための知識を伝える講座や、身体と感覚、占星術を合わせて用いた講座などを行っている。地球にも身体にも優しいエシカル商品の販売を日本で販売。また、それぞれの人が乗り越えてきた人生経験を活かして社会貢献ができる人材育成を目指しLRCスクールで起業サポート講師をしている。

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