「生きづらい人」「繊細な人」と食べもの

board with pears and honey near grapes

繊細な人は身体の活動(心拍や呼吸、体温や筋肉の緊張)に敏感か、極端に鈍感です。

同様にお腹が空いている感覚にも敏感か、鈍感か、のどちらかです。

身体の活動をただ「不快」だと感じることも多く、「お腹が空いた」と認識せずに、機嫌の良し悪しに影響していたりもします。

セロトニンは睡眠と食欲、気分を正常化します。

健康的な食生活が健康な腸を作ります。良いバクテリアがあれば、良い消化吸収にも繋り、消化吸収が良ければセロトニンやドーパミンが分泌され、感情に影響します。どんなバクテリアをお腹に飼っているかで様々症状が決まってくるのです。

95%ものセロトニンが腸内で分泌され、腸は神経細胞やニューロンが層になっています。腸は、ただ食べ物の消化吸収を助けるというだけではなく、感情を整えてくれるのです。セロトニンは腸内の善玉菌の力に支えられてこそきちんと分泌できるのです。そしてこれらのバクテリアは悪玉菌からも守ってくれますし、毒素となりうる成分が身体に吸収されないように頑張って仕事をしてくれています。毒素となりうる成分から守るということは、体内で起こる様々な炎症から身を守ってくれているということでもあります。そしてセロトニンのような神経伝達物質は脳とお腹の間を直接行ったり来たりしているのです。

本来の和食はセロトニン分泌をするには最高です。(私の好きな地中海系の料理もですが)所謂、「洋食」みたいなものに比べると30%近くもうつ病などを防ぐ役目があります。和食は健康。とはいっても、それは家でつくるバランスの良い添加物を出来る限り抜いた家庭料理の話です。色々な種類の野菜、精製されすぎていない穀物、魚や少量のお肉、お味噌や漬けものなどの発酵食品。 少しずつの食材を摂るということはとても「気分を安定」させてくれます。

person holding fruit with chopsticks

具体的には、どんな栄養素が「繊細な人」に必要かと言えば、

ビタミンB群

ビタミンB群は脳の機能に影響します。記憶にも関係があります。感覚過敏の人は外界からの情報を感情で取り入れ、ストーリーを作って記憶してしまうため、ある意味「執着深い」ような傾向を持つことができます。自分にとってどんな情報が大事なのかを脳が判断し、取り入れ、維持し、手放すというプロセスもビタミンB群が助けてくれます。

ビタミンBは全粒粉のもの、玄米や多くの野菜、豆などに含まれます。お肉にもビタミンBは含まれます。

でんぷん質

バクテリアの餌になるので腸内環境をある程度整えておくのに、必要だと考えられます。糖質制限ダイエットなどで炭水化物を完全に除去するというのは、繊細な人にはあまり向いていないのかもしれません。

オメガ3

オメガ3は脳の発達と機能には欠かせない健康的な脂質です。オメガ3はうつ病の症状を軽減するという事実があります。オメガ3を摂るとセロトニンが腸と脳の間を行ったり来たりするのを助けてくれます。

トリプトファン

トリプトファンは必須アミノ酸の一種でセロトニンの分泌には欠かせません。また睡眠をサポートしてくれます。トリプトファンは鶏肉、サーモン、ナッツや乳製品、卵などに多く含まれます。夕食にトリプトファンを摂り入れると夜の睡眠を助けてくれるかもしれません。

セレン

セレンは酵素としての働き、抗酸化作用として働きます。水銀などの有害物質を無毒化してくれます。そしてセレンは腸内の粘膜を保護してくれます。ですが、セレンの取り過ぎは健康の害となるのでほどほどに。日本人にとっては鰹節がセレンを簡単に取れる食材としてお薦めです。

逆に繊細な人が取るべきではない食品があります。

white ceramic mug

カフェイン、砂糖、アルコールですね。

カフェインはアドレナリンとコルチゾールの循環を増進してしまいます。アドレナリンもコルチゾールもストレスホルモンです。またカフェインは心拍数を上げ、血圧にも影響しますので、繊細な人で自分の体感に敏感な人は、これを知らず知らずのうちにストレスや緊張と言う風に捉えてさらにストレス度を上げている可能性もあります。

砂糖は血流にかなりのスピードで吸収されます。砂糖を摂ってすぐは、「シュガーハイ」になりますが、その後、急激にエネルギーが落ちます。エネルギーが落ちてしまうと、ものすごい疲労感に襲われ、さらに砂糖を欲します。日常的にこれの繰り返しをしていると、砂糖中毒です。砂糖の代わりに、プロテインたっぷりのものを食べると、意外と落ち着きます。お勧めです。

アルコールはカフェインと砂糖を合わせたような作用を身体にもたらすので、やはり過敏な人は避けるに越したことはありません。お酒を飲むにしても、一日にワイン200ミリ。 ビールなら 285ミリ程度に抑えた方がよいという統計があります。

また、著書にも書きましたが、小麦粉もイライラを発症させることがあったり、五くんと呼ばれるネギ、ニラ、アサツキ、ラッキョウ、ニンニクは身体に特定の症状を感じさせるので、特に繊細な時には避ける方が無難かもしれません。

お腹と脳の繋がりをmind gut connectionと言いますが、正に食べるものが物事の捉え方を変えるのだとすると、繊細な人はお腹の中に入れるものに人一倍気を付けた方がいいということになります。

また、栄養素ということだけではなく、食べものは気質によっても必要なものは異なりますし、食べ合わせで生じる不都合もあったりしますので、きちんと身体の声を聴いたり、プロのアドバイスをもらうことも大事かもしれません。

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投稿者: mayumicosmiclight

神奈川県生まれ神奈川県育ち。20代でオーストラリアに移住。 感覚処理障害から精神的な不安定さに悩まされて大人になる。 感覚が全て繋がった状態であるシナスタジア(共感覚)を持つ学習障害者。 シドニー大学博士課程前期終了。Art専攻。 シュタイナー教育を学び、シュタイナー学校で手仕事やアートを教える。 自閉症スペクトラムや感覚過敏の子どもたちと関わる中で様々なことを学び実践。 現在はCosmic Light Therapy® Cosmic Light Pty Ltdディレクター。 感覚過敏や学習障害、スペクトラムなどを持つ子どもや大人のCurative Education, エクストラレッスン®、鉱物療法、ホリスティックアートセラピー、サウンドセラピー、身体を使った発達のサポートなどを合わせたホリスティックセラピーを用いて生きづらさや感覚過敏の人たちが、12感覚をバランスよく使い360度の空間を使うことで生きやすさを得るための知識を伝える講座や、身体と感覚、占星術を合わせて用いた講座などを行っている。地球にも身体にも優しいエシカル商品の販売を日本で販売。また、それぞれの人が乗り越えてきた人生経験を活かして社会貢献ができる人材育成を目指しLRCスクールで起業サポート講師をしている。

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