HSPやエンパスは何とかできるもの

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HSPは病気でも障害でも能力でもありません。

HSPについて心理学者であるElaine Aronがこのように定義しています。https://en.wikipedia.org/wiki/Elaine_Aron

highly sensitive person (HSP) has a sensitive nervous system, is aware of subtleties in his/her surroundings, and is more easily overwhelmed when in a highly stimulating environment.

But the key quality is that, compared to the 80% without the trait, they process everything around them much more—reflect on it, elaborate on it, make associations.  When this processing is not fully conscious, it surfaces as intuition.  This represents a survival strategy found in a many species, always in a minority of its members.

HSPは非常に繊細な自律神経を持っていて、周りの環境に非常に敏感で、刺激が強い場で酷く動揺します。HSPがない80%の人に比べ、内側をみつめ、じっくり向き合い、連合させています。このプロセスが意識できていないと、それは直感として表面化します。これは動物が生存する上で認められる少数派の特徴です。

とのことです。

ここだけで、ホリスティックに見た時に取り上げることができるいくつものポイントがあります。

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Photo by Nguyễn Thanh Ngọc

繊細な自律神経って?

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられ、この2つの神経がバランスをとりながら機能しています。「よっし!自律神経整えます」と言って整えられるものではありませんが、自律神経を乱れさせないためには、このバランスを崩さないことが重要です。体の部位や状況によって、アクセルとブレーキのような役割を果たしています。繊細な自律神経とは、このバランスが乱れやすい状態のことを言います。

自律神経が乱れるワケ

自律神経が乱れるのは、生活習慣とストレスが挙げられます。

不規則な生活習慣

人間には生体リズムというものがあります。慢性的に睡眠不足が続いたり、栄養のバランスが偏っていたり、昼夜逆転のような生活をしていると生体リズムが狂います。そして自律神経のバランスが崩れます。自律神経のバランスが崩れれば、ストレスがたまりやすくなります。

ストレス

ストレスを感じる環境は様々。家庭環境、人間関係を始めとして、音、光、気配、温度匂いなど五感から入る情報もストレスになり得ます。何に対してどの程度ストレスになるのかは人によって違います。自分自身にとってストレスとなる要因は何なのか把握する必要があります。

ストレスを感じることで、交感神経がコントロールする副腎皮質から副腎皮質ホルモンが分泌され、アドレナリンが分泌されます。副腎皮質ホルモンやアドレナリンには血圧上昇、免疫抑制、血糖値上昇、覚醒などを引き起こす働きがあるため、交感神経を優位にします。常に戦闘態勢のような覚醒状態になり、それがまたストレスの原因となる循環をつくります。

刺激が強い場で酷く動揺するって?

では、音、光、気配、温度、臭いなどの刺激で酷く動揺するってどういうことなのでしょう?言ってみればこれらの刺激がストレスになるわけですよね。なぜ??それは感覚過敏ということになります。脳の機能によるもの、感覚器によるもの、心因性のものなど、全体的に、情報伝達のネットワークシステムの崩れという風に見ることができます。

感覚から入る情報を連合させるって?

感覚から入る情報を「どう受け取るか」というのはマインドのなせる業です。実際には身体の内側で起こっていることと、外で起こっていることに何の関連性もないわけですが、ストーリーをつくってしまうという人間のサガがそこにあります。連合させるワケは、潜在意識にあります。潜在意識は情報の処理能力が高くスピードがあります。焦っている時、もしくは無意識の時、潜在意識に情報処理をまかせることになります。過去から繰り返されるストーリーを自動再生プレーヤーで再生し、「心臓がドキドキする」=怖い。と訳すのです。

直感って?

直感って?直感とは理性を働かせるのではなく、感覚的に捉えること。直感と直観はちなみに違いますが、直感は感覚をどう訳すのか、によって見解がかなり違ってきます。感覚過敏を持っている人の直感は刺激を強く受けており、ストレス下にあることが多いので、訳し方が偏っています。そして歪んでいます。なぜ、歪んでいるかといえば、感覚過敏の人は360度の空間認知が上手くできていないので、眼球の動かし方が独特で、捉える世界が不安定なのです。なので、独断と偏見でものごとを見ていることが多いうえ、感覚過敏の刺激は衝動にも繋がるので、強い願望となりますが、相手の感情も感じやすいため、「自分の願望を伝えられず、自分の願望は理解されない」と思いがちでもあります。

直観って?

人生経験を通して潜在意識に保存されているプログラムからの瞬時の決定とも言えます。精神世界の目線から見ると、直観とは、ありのままを見る目。ということになり、そこには自分の人生経験による偏ったものの見方ではなく、宇宙の秩序に極めて近い理論的な目線と、磨かれたメタ認知が必要になるということになります。

このようにHSPやエンパスというラベルを分解していくと、解決できるポイントがたくさんあるのです。HSPもエンパスも「本質」ではありません。特徴です。感覚過敏は感覚統合していくことが可能です。自閉症スペクトラムの場合、完璧な感覚統合は脳の機能上難しいこともありますが、それでもある程度の感覚統合は可能です。人智学的に言えば、これは12の感覚を使えるようになることで、それは人として、魂としての成長の過程において努めていくべきことなのです。12感覚を整えた時、人は初めて「私が私であることの心地良さ」を真に感じます。この学びに終わりはありません。

HSPであることや、エンパスであるということは「生存モード」であるということ。自由に創造できるプロセスには進みにくく、義務を果たすことだけに向き合わざるを得なかったり、難しいと思われる状況を避けたり、平和な環境を外に求めたりしているということ。ここには原始反射と呼ばれる本能的に自分を守る反応が上手く統合されていないということも含まれます。

★自律神経は整えることができます。

★感覚過敏は統合することはできます。

★感覚から入る情報を偏ったまま連合させることを止めさせることができます。

★正しい知識とメタ認知を持つことができます。

これらに意識を向け、ワークをした場合、HSPであることやエンパスであることに意味はなくなります。むしろ、これらのラベルが自分の創造を制限していることに気付きます。私自身がそうだったからこそ言うのです。繊細な感覚はあまり変わりません。でも、それに影響されることはどんどんなくなります。

そのために必要な情報を講座、是非ここで受けてみてください。

それは夢が叶いにくい体質を変えていきましょう。

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投稿者: mayumicosmiclight

神奈川県生まれ神奈川県育ち。20代でオーストラリアに移住。 感覚処理障害から精神的な不安定さに悩まされて大人になる。 感覚が全て繋がった状態であるシナスタジア(共感覚)を持つ学習障害者。 シドニー大学博士課程前期終了。Art専攻。 シュタイナー教育を学び、シュタイナー学校で手仕事やアートを教える。 自閉症スペクトラムや感覚過敏の子どもたちと関わる中で様々なことを学び実践。 現在はCosmic Light Therapy® Cosmic Light Pty Ltdディレクター。 感覚過敏や学習障害、スペクトラムなどを持つ子どもや大人のCurative Education, エクストラレッスン®、鉱物療法、ホリスティックアートセラピー、サウンドセラピー、身体を使った発達のサポートなどを合わせたホリスティックセラピーを用いて生きづらさや感覚過敏の人たちが、12感覚をバランスよく使い360度の空間を使うことで生きやすさを得るための知識を伝える講座や、身体と感覚、占星術を合わせて用いた講座などを行っている。地球にも身体にも優しいエシカル商品の販売を日本で販売。また、それぞれの人が乗り越えてきた人生経験を活かして社会貢献ができる人材育成を目指しLRCスクールで起業サポート講師をしている。

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