今現在、ストレスを抱えながら生きている人たちは地球上に何億人といるでしょう。そして情緒障害やHSPと呼ばれるものを持つ人も、億単位ということになります。
前回のブログで紹介したオートバイオグラフィックメモリー。
読んでない方は是非読んでみてください。
このオートバイオグラフィックメモリーは、感情の濃さなどによって変わってきます。つまり記憶の詳細はメモリーコヒーレンスというものにも関わってきます。
この感情の濃さによって変化するメモリーコヒーレンスについての話を今日はしていきます。

メモリーコヒーランスとは、時にはナラティブ(物語)コヒーランス(一貫性)とも言われ、人生の物語を理解するということです。もしくは、人生で起こる様々な出来事をプロセスしていくことです。それが自分のアイデンティティをつくるわけです。メモリーコヒーランスは、ものごとの連続性、目的、人生の目的を構築することを可能にします。大きな人生における自分の役割ということまでいかないにしても、ひとつの出来事をある意味、健康的に理解することになります。
メモリーコヒーレンスは実際に起こる出来事において意味の繋がるストーリーをつくるということです。特定の時、場所において意味の繋がるストーリーが頭の中で繰り広げられます。そしてそれは時系列で「経験」として思い出すことができる状態です。この時系列でのストーリーは、周りの人との健康的な人間関係、満足感の高い人生、意味を感じる深い感受性、目的を感じることなどに役立っています。また、ネガティブな出来事に対してのインパクトを和らげることもできるのです。メモリーコヒーレンスは未来に対する不安などもやわらげていきます。

逆にメモリーコヒーレンスがない状態であるとすると、それはまさにサイコパスな状態となっていきます。うつ病や強迫神経症、摂食障害にも繋がります。メモリーコヒーレンスとは、意味付け、自己観察、認知能力、などです。
ものごとの意味付けとは、人生経験に意味を付けると言うことに繋がり、自分が誰なのかというアイデンティティそのものに繋がってきます。特にネガティブな出来事を経験するというのは、自分の価値やゴールのようなものと調和がない時に感じるわけで、ものごとの意味付けは、現状と自分が望む状況との間の不一致を解決するためにするのです。人間が人生経験をプロセスしようとするとき、必ずストーリーをつくります。
特定の理解の度合いと経験の内観にストーリーが貢献します。
①どのようにその出来事が起こり、
②自分は何を感じ、
③何を思ったのか、
④そしてその出来事そのものは自分の人生にどのようなインパクトをもたらしたのか、
ということです。これらを建設的に繋げて「意味付け」というものを人間はします。健康的なストーリーの構成が肉体的にも心理的にもネガティブな経験からの回復能力ということもできます。それがネガティブな出来事で受けたインパクトに対しての抵抗力(レジリエンス)です。ストーリーを建設する力は起きた出来事を健全に終わらせることや解決する力でもあります。
また、個人的な人生経験に関するストーリーの組み立てというのは、その経験に関する特定の情報にアクセスするということにもなります。あまりにも衝撃的な出来事を経験したときには、それを避けるということを身体はするので、それがメモリーコヒーレンスの低い状態になります。健全なストーリーが創れず、歪んでしまいます。
ところが、心身を正常化していくことで、全体的なストーリーを繋げて観ていくことが可能になります。特定の衝撃的な出来事の詳細を思い出すというよりは、回復していくための仮説を創っていくような感じです。
ものごとの意味付けは、現状と自分が望む状況との間の不一致を解決するためにすると言う風に書きましたが、ということは自分がどこに向かっているのか、によって意味付けは変わってきてしまうということ。
相手にリベンジをするのか、相手を理解させたいのか、それとも自分を成長させたいのか、それによって違ってしまうわけです。「解決する」ということが、どういうことなのか?ですよね。

ここで言えるのは「精神性」というものの大事さ。解決が、相手を理解させるとか降伏させることだとすると、健全な意味付けには至らないので、ずっと幸せではない状態を自分に招き入れるのだということ。
ただ出来事を感情などと結びつけていないセマンティックな状態で認識する認知力も必要ですし、周りの状況と結びつけながら客観的に観察する自己観察能力的なエピソディックな状態で見る必要もあります。
要するに、繊細な人は感情の濃度を濃く感じるわけで、そうすればメモリーコヒーレンスは低く、特定の出来事を詳細に思い出すことを避ける傾向があります。ですが、自分のストレス度の高さに嫌気がさしてしまうから、「解決」したいわけですよね。
その時に社会や学校教育や家庭などに理解させたいということが「解決」だとすると、ずっと満たされないままなのです。
メモリーコヒーレンスを高めるには、脳のプラスシティティを高めることが必須。それから、視覚の使い方を整えることも必須。新しいことに挑戦し続けること。ですが、それ以前に自分を正常化する方法を知っている必要があります。
ホリスティックアートセラピーでは、発達の段階で完了していない感覚の部分を補っていきます。自分自身をアートで正常化していくことも学びます。視覚の使い方を整えていく方法も学びます。
今回のホリスティックアートセラピーは、第4期となりますが、今現在、戦火を逃れるウクライナの子どもたちのアートセラピーと、緊急の心理的ケア、そして生存を助ける ウクライナのVoices of Childrenに寄付をするための講座となります。講座代金の一部はウクライナの子どもたちに役立ちます。
ここで得る利益は、オフィシャルショップでのエシカル商品を準備することにも使い、オフィシャルショップでの販売の利益もまたVoices of Childrenに寄付となりますので、多くの皆さんのお申込みをお待ちしています。
今現在オフィシャルショップで販売している商品の利益の一部も寄付にまわりますので、皆さん自身にとって良いカルマの循環となります。ご理解とご協力をよろしくお願い致します。オフィシャルショップのリンクはこちらのホームページトップにあります。
また下記のドネーションページも、暫くはウクライナの子どもたちともシェアしたいと思っていますので、ご協力お願いします。興味がありそうな方へのシェア、ブログやSNS等で配信中の方の共有に心から感謝致します。(こちらのドネーションはオーストラリアドルです。現在1ドル85円程の計算です。)