1909年、シュタイナーがベルリンで行ったレクチャーの一部です。

スピリチュアルサイエンスの世界では、人間は遺伝の一部であると言います。
父、母、祖父母などから受け継いだキャラクターが表面にでてきます。
そのキャラクターが子孫に受け継がれます。
子孫を残すことで特定の要素を人間が残し続けるということでもあります。
しかしながら、遺伝というのは自然の要素のたった一部です。精神世界(日本語では霊界と訳されることが多いのかもしれません。)から持ち越したものも、また「個」として反映されます。両親や祖父母から受け継いだものに、精神世界から持ってきた「個」が加わります。ひとつの人生からまた次の人生へ。存在しているものから存在しているものへ。時代というものを繋げて受け継がれます。一方で、子ども時代からの発達の過程で、先祖から受け継いでいない転生を越えた何かがゆっくりと紐解かれていきます。宇宙の法則によって人生の前半に才能として現れることもあります。
けれども、生命なき鉱物やクリスタルについて考えてみてください。クリスタルが破壊されれば、クリスタル以外に残るものはありません。
クリスタルは先祖からの特徴を受け取りません。
植物の世界では、鉱物の世界と同じように植物が発達するわけではないのが分かります。
植物は先祖というか、そこにあった古い植物から派生して、特徴を残します。
動物の世界では、そこに進化があることが分かります。動物は胎児のときから、進化を遂げます。種としての進化に留まらず、人間は個として進化します。人間は教育と経験を通して進化していきます。そこが動物とは徹底的に違うことです。動物は教育を受けません。動物に体験はあっても経験になることはありません。そして経験は次の転生にも受け継がれていきます。

けれども、どうしたら、遺伝と経験が物質的に混じり合っていくのでしょう?このふたつが例えば、黄色と青が混じって緑になっていくようにして「気質」をつくりあげるのです。
気質は永続的なものと一時的なものとのバランスを取っています。
人間も四つの元素と結びついています。まず、肉体は鉱物界に属します。肉体はエーテル体と結びつき、死ぬ時にエーテル体が離れます。近くや思考、直感や衝動、情熱や欲望など常に変わり続けるものはアストラル体と結びついています。そして人間には「私」を意識することができる自我があります。それが人間を作っています。
この4つのボディがどう結びつくのか、というのはこの物質世界に生まれる時に決まります。この4つのどれが優勢になるのかは人それぞれちがいます。
自我が自我を表現するのは血液循環。それが胆汁質。アストラル体が神経系統で表現されるのが多血質。エーテル体がリンパ系などで表現されるのが粘液質。肉体が肉体そのもので表現されるのが憂鬱質。ということになります。
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もちろん、もっと長いレクチャーなのですが、
面白いのは、やっぱり、「物質世界に生まれた時に決まる気質」の部分。
それが正に占星術の出生図なんです。
シュタイナー自身もいくつかのレクチャーで出生図について解説してくれています。
決まると言うのは、ランダムに決まるわけではなく、要素として空間にあるアストラルのエネルギーがエーテルのエネルギーと共に肉体に流れ込むときに、
形が決まるという感じなのかもしれません。
エーテル体は生命の力でもあり、バラバラのものを維持してくれる力があります。
私たち人間の気質はエーテル体によって維持されるというのは、
正に出生図そのものの話なのだと私は思います。
そして、ヴェーディック占星術では、私たちが何をしてこの気質の良さを生かしていくことができるのか、そして乗り越えていくべき「反応」は何なのかということを教えてくれる素晴らしいツール。
その上で、私たちには自分の反応と、肉体の間に隙間を持たせることが必要です。
気質を乗り越えていくためには、反応である感情を応答にしていくことが求められます。
そのためのツールとして、私はCosmic Light Therapyのクリスタルエッセンスを使って、瞑想をしたり、普段から自律神経の正常化をはかるようにしています。

https://resast.jp/stores/article/20361/60333
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