人間に「チャクラ」があると言われるのは、7つの内惑星が人間の体に影響をしているからと考えます。
細胞が丸いのも、様々なものが体で回転するのも、人間一人一人の中に惑星の性質が働いているからです。もし、地球が自転をやめて、太陽系の惑星たちが動きを止めたとしたら、人間は間違いなく生きてはいけないでしょう。
私達を機能させ、動かし続けるものは星の動きが故なのです。

アントロポゾフィーでは、惑星の生命プロセスを観察し、その惑星の性質を持つ金属をレメディに使います。
今日から7回に分けて、惑星の性質と金属の働きについて書いてみたいと思います。
まずは「鉛」。鉛は土星との関わりの強い金属です。鉛は「頭や意識」とも強く結びつきます。土星の働きは、フィルターすること。もし人間が取り入れる感覚に何のフィルターもなかったとしたら、ありとあらゆる刺激に反応し精神を病んでしまうことでしょう。
フィルターは人間の健康になくてはならない機能です。
鉛のプロセスは脾臓での血液のプロセスに繋がっています。脾臓では血液を赤血球、白血球、血小板のレベルをコントロールしています。傷ついた血液細胞や古くなった血液細胞をスクリーンしてフィルターしているんですね。そうやってバランスを取っているのです。(だからインド占星術では土星が天秤座で高揚するのですよ。)

アントロポゾフィーでは、それを自我の力が自由になることによって起こると考えます。「手放し」と似ているかもしれません。古いものにしがみついていたらどうなりますか?汚くなりますよね。
鉛の性質を取り入れると、自我が鉛を通してアストラル体を掴みます。すると感覚受容にフィルターが働きます。逆に土星的な性質が過剰だと、固まり跳ね返るようなカチカチの状態で冷たくなります。鉛が自我とアストラル体とを上手く繋げると言ってもよいかもしれません。土星の働きが過剰だと熱を失うのでやる気もないし、生きる目的なども持ちにくくなります。鉛の性質のバランスを取ることで生きる目的を持つことを助け、人間を本当の意味でスピリチュアル的な存在へと発達させていきます。土星の性質のバランスが取れていなければ、うつ状態になります。人生の目的がないまま、毎日、様々な感覚にダメージを受け続けるとしたら? 鬱になりますよね。

ここで言及しておかなくてはならないのは、シュタイナー発達治療教育の観点で言うと、発達課題がこの土星の部分に関わっています。感覚のフィルターが上手く働かない、身体が硬い。これそのものが発達障害の表現です。なので、身体発達のマイルストーンをひとつずつ重ねていかなくてはいけないわけです。鉛のエッセンスや土星に関わるエッセンスを上手く取り入れながら発達を促していくのはとても有効です。
鉛と土星の性質が上手く働かなくなり硬化が進めば、認知機能にも影響が出ます。本来、人間は生まれてから最初の7年間は肉体を作るとき時期で、その時期に知的活動をするとエーテル体が「固める」ということをするからです。固める性質は土星的なものなので、土星の影響を強く受ける還暦過ぎには認知機能に影響してしまいます。アストラルや意識の領域は土星と関わるところでもあるからです。
そんなわけで7歳以下の子どもが、もし知的活動を過剰にした場合、肉体が硬化し、バイオグラフィー的にも還暦を過ぎればその代償がやってくると考えます。

ホメオパシーなどの自然療法の世界では、同種の法則を使います。土星は鉛で調和する。ということです。硬さや冷たさがあるから鉛を避けるのではなく、上手にとりいれていくことでバランスが取れるのです。
鉛-土星―のエッセンスはプラクティショナーオンリーなので一般的にお買い求めいただくことはできませんが
土星的な性質を持つラピスラズリのエッセンスは、アストラル体に自我が働きかけ、自分の「星」や向かう方向が分かるようなエッセンスです。是非、硬いなぁ、感覚的にこの世界は辛いなぁと思うようであれば、お手に取っていただければ幸いです。
https://resast.jp/stores/article/20361/68757

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2024年1月から始まります。
「七つの生命プロセスと七つの金属 ①「鉛と土星」」への1件のフィードバック