「星の秩序」を体に受けとめる子どもたち

moonlight on a dark sky

― サイデリアル計算の占星術とエーテル体、酵素という代謝の音楽

わたしたちは、食べたものでできている。
この言葉は、当たり前のように聞こえながらも、治癒教育の現場に身を置くと、その奥にひそむ問いの深さに息をのむことがあります。

食べものが「身体になる」ということは、
食べものが「魂を形づくる」ということであり、
さらには、食べものが「宇宙の秩序を地上にもたらす」ということでもあるのです。

本記事では、アントロポゾフィーの視点から、特にサイデリアル計算による出生図が示す子どものエーテル体の傾向に着目しながら、消化や代謝、そして酵素の働きを「星の栄養」として観察視点と合わせて読んでいきたいと思います。


low angle photography of tunnel
Photo by Francesco Ungaro on Pexels.com

 サイデリアル計算が照らす「物質化のプロセス」

治癒教育では、出生図を子どもにとっての「地上への地図」として読みます。
それは単なる心理の傾向や性格診断ではなく、魂がこの世に降りてくるとき、どのような宇宙的リズムを身にまとってこの身体を選んだのかを示すものです。

トロピカル(季節基準)とサイデリアル(恒星基準)にはそれぞれ役割がありますが、エーテル体、つまり「生命体」としての構成力を見るには、サイデリアルの配置がより物質寄りで精密な洞察を与えてくれます。

  • サイデリアルの月 → 胃腸・体液・酵素リズムの傾向
  • サイデリアルの火星 → 肝臓・胆汁・分解力
  • サイデリアルの土星 → 骨代謝・酵素合成の粘性・硬さ
  • サイデリアルの金星 → 腎臓・粘液系・脂質代謝
  • サイデリアルの水星 → 小腸・神経と酵素の協働性

このように、サイデリアルチャートは子どもの身体という「星の器」がどのような傾向でつくられているかを教えてくれるのです。


corn fields under white clouds with blue sky during daytime
Photo by Pixabay on Pexels.com

エーテル体とは、「星の秩序を内に抱える力」

エーテル体とは、物質でも霊でもない「生命的秩序そのもの」。
この秩序は目に見えませんが、植物の成長リズムや、子どもが毎日同じ時間にお腹を空かせること、傷が自然に癒えること――すべてに現れています。

そしてこのエーテル体は、天体の運行と響き合うリズムによって活性化されるのです。
たとえば、月の巡りに沿って女性の身体が変化するように、酵素の分泌や腸の運動もまた星のリズムに包まれていると言えます。

出生図において、サイデリアルで月が水瓶座にある子と、蟹座にある子とでは、水分代謝の方法も、食物の受け取り方もまるで異なります


close up photo of white and pink plants
Photo by Pok Rie on Pexels.com

酵素とは、「星の秩序を物質に翻訳する音楽」

酵素とは、単なる化学反応の促進因子ではありません。
アントロポゾフィー的に見れば、それはエーテル体が物質に触れた瞬間に生じる調和の音のようなものです。

酵素は、宇宙の秩序が身体の中で「働き」となって現れます。

子どもの体内で、タンパク質が分解され、糖が吸収され、脂質がエネルギーに変換されていく――
そのすべては、酵素という「目に見えない星の音楽」が演奏されることによって可能になるのです。


served healthy breakfast on wooden table
Photo by Daniela Constantini on Pexels.com

星の位置が「酵素の調律」に影響する?

子どもの出生図、特にサイデリアルの配置を読むと、以下のような酵素体質が見えてきます。

  • 火星が強く牡羊座や蠍座にある子 → 酵素活性が強く、燃焼が早いが、炎症や刺激反応も出やすい
  • 土星が山羊座や乙女座にある子 → 酵素反応が遅く、栄養がうまく変換されにくい。ミネラル吸収が鍵
  • 金星が水の星座にある子 → 粘液過多、脂質代謝のアンバランス、乳製品への過敏性が出やすい
  • 水星が風の星座に強い子 → 腸の神経過敏、吸収よりも思考と食物のリンクが強く現れる

こうした傾向は単なる体質ではなく、星の力をどう地上で受け取るかという生まれた持った特性です。けれども、それはただ「そうである」という個性ではなく、育てていける、乗り越えていける可能性を持っている伸びしろでもあります。


an empty used plastic bottles
Photo by MART PRODUCTION on Pexels.com

なぜ今、酵素が足りないのか?

現代の子どもたちは、単なる「栄養不足」ではなく、酵素の音楽が響かない環境に置かれているとも言えます。

  • リズムのない生活(夜更かし、バラバラの食事時間、運動不足)
  • 星の力を失った食物(農薬、遺伝子操作、冷凍、電子レンジ)
  • 月の巡りを無視した育児や教育
  • エーテルの渦を奪うような電子環境と速すぎる情報処理

これらが重なると、酵素が「存在していても働けない」身体環境ができてしまいます。
星の力を受け取る「器」が整っていないのです。


solitary child on boulder in forest setting
Photo by Teju on Pexels.com

 星の栄養を「受け取れる身体」をどう育むか

栄養そのものよりも、「栄養が働ける身体」を整えること―
これこそが治癒教育における「星のケア」の出発点です。

  1. リズムを取り戻すこと
     酵素はリズムによって動きます。睡眠・食事・運動・排泄の周期は、天体と共鳴する生体のカレンダーです。
  2. 温め、渦を取り戻すこと
     温湿布や足湯、ゆったりとしたリズムのある語りかけ。これらはエーテルの流れを育て、酵素が生き生きと働く場をつくります。
  3. 鉱物やレメディによる星の力の呼び戻し
     たとえば、マグネシウムは月と水星、鉄は火星、カルシウムは土星の力を内的に引き出す媒介です。
     鉱物は、星の力を地上に「沈める」存在でもあります。
  4. 出生図からの栄養・レメディを見る
     星座と惑星の配置を読むことで、どの器官がどの天体の光を必要としているのか、どのレメディが「働ける酵素の背景」を整えるかが可能性として見えてきます。

black and gray desk globe
Photo by lil artsy on Pexels.com

酵素とは「星の声の残響」

わたしたちが酵素と呼んでいるものは、
星々が地上に語りかけてきた「音」の、かすかな残響です。

その響きを受け取れる身体とは、
リズムを持ち、温もりを持ち、星を受け入れる静けさを持った身体です。
それは、「子ども」という存在そのものが本来持っているものでもあります。

サイデリアル計算は、その静けさの中に沈んでいる宇宙の地図を読み取る手がかり。
治癒教育において、魂と身体の架け橋を見せてくれる可能性です。

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星と鉱物と色彩の学びはPlanetary Alchemy講座

5期は2026年2月開講予定。

投稿者: mayumicosmiclight

神奈川県生まれ神奈川県育ち。20代でオーストラリアに移住。在豪30年。 感覚の過敏さから精神的な不安定さに悩まされて大人になる。 40代で発達障害であると分かる。 シドニー大学博士課程終了。人文学専攻。(中世の錬金術、シンボリズムなど) 自分自身の生きづらさの真実を知るために様々な療法などを学び続ける。 シュタイナー教員養成コース終了後、オーストラリアのシュタイナー学校勤務。 手仕事の授業を担当するものの、手仕事を通して生きづらさそうな子ども、学習に時間がかかる子どものことばかりが気になり シュタイナー治療教育にあたるエクストラレッスン®を学ぶ。 現在はクリスタルエッセンス製造元であるCosmic Light Therapy® Cosmic Light Pty Ltdディレクター。 シュタイナー学校でのエクストラレッスン®プラクティショナーとCosmic Light社のディレクターという二足の草鞋を履きながら、鉱物療法、芸術療法、サウンドセラピー、など生きづらさや感覚過敏の人たちが、生きやすくなるような講座を主催。半年に1回、日本で子どものアセスメントと個別セッションを行っています。また、Cosmic Light®【Planetary Alchemy®】でアントロポゾフィーに基づく鉱物療法のプラクティショナーをもっと育てたい情熱をもとに全ての家庭の救急箱にクリスタルエッセンスを、と願う日々。 プライベートでは、国際結婚&国際離婚。子ども二人をシュタイナー学校に入れて働いてきたシングルマザーでもあります。人生の引き出しは色々あります。

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