錬金術と人としての進化

photo of salt on white surface

塩、水銀、硫黄はこの自然界で物質を形成するために必要な動きの要素を全て兼ね備えています。これら3つが持つ動きが繋がり全てが一つに統合されていくという力を持ちます。

これらがバランスよく関わることによって健康な状態となり、これら3つのバランスがズレることによって病気を作り出します。

中世のヨーロッパではこれらが自然界の地球でのプロセスなのだと信じられていました。それが錬金術の本当の世界です。私は大学院でこの世界を本気で研究していました。中世の文献を読み解き、それを読める中英語(中世の英語)に訳してから、現代英語に訳して、この時代の人たちの意図することを宇宙観と共に照らし合わせてあーだこーだと論文上で議論するこに情熱を燃やしていました。ほんとにそれが現実世界で何の役に立つのだ?という感じですが、実際にそう思ったし、現実主義の人たちには実際に言われて何度も諦めようと思いました。

しかし、シュタイナーのことを学んでから実生活に役立てることができる術を知りました。

この話、スピっぽくなりますが、研究者だった頃、まるで自動書記のように、「知っている」感覚が強くて、むしろ文献と合わせるのが鬱陶しいくらいの作業でした。中世のヨーロッパでは修道士、錬金術師、医者、ハーバリストなど全て同じでした。ヒルドガルドの世界を知っていると想像しやすいですね。私は自分が過去世にそういう人物であることをどこかで確信をもって自覚していて、それが証拠に私が「知っている」ことが後付けで文献に出てくるのでした。実はそれが私がスピリチュアルな世界に深く入り込んだキッカケになったのです。さらに、不思議だったのが、私の精神が崩壊して病んでしまった時、ある法医学の教授が不思議な機械を使って、今でいうメタトロンのようなもの??で色々測定して私の身体を見た後に、「400年前のヨーロッパの修道士」だと私を言ったことでした。この人は私のことを何も知らなかったのにも関わらず、どうしてそんなことが分かるのか?と思ったのですが、その法医学の教授の答えは「波動」がなんちゃら。でした・・・でも当時の私は病みすぎていて、それを探究する力は残っていませんでしたが。

時が流れ、そんなわけで今になって、錬金術の話に結び付いてきます。

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まず、人間にとって最初に大事になるのは「塩」のプロセスです。自然界の溶解物の中から生み出される全ての硬いものを中世の錬金術師たちは「塩」と呼んでいました。塩という結晶が出来上がるプロセスの中で、魂でどのような活動があったのか。ということを見る必要がありました。人間の本質というのは、衝動によって連続的に破壊され続けます。人間の生命も同じように破壊され続け、固体化、化石化していくプロセスが続きます。それは、「衝動」に従えば尚更のことです。

感覚から取り入れる刺激に反応しているだけだとすると、そこに「固まる」という反射が生まれるのを、私の講座を受けた人なら理解することができますよね?そう、原始反射や、育っていない反応満載の状態は塩という結晶と同じです。

結晶化が進むことで、「アレルギー反応」「硬化症」「自己免疫疾患」「悪性腫瘍」などなっていくと錬金術では考えます。

この塩の結晶から程よく自らを守るためには、「スピリット」つまり、温かさのある方向に向かっていかなくてはいけないと言いました。

衝動を思考に降ろし、発達させていきなさい。ということなのです。

つまり、「感覚に翻弄されず、感覚を通じた得た純粋なエッセンスをそのまま思考に降ろしてきなさい。」です。そのプロセスが進めば、結晶は美しい思考になっていくと考えたのです。

結晶化とは反対の「溶かす」プロセスは水銀であるとされました。

そして「破壊」や「爆発」にあたるものを硫黄としました。

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https://resast.jp/conclusions/10520

投稿者: mayumicosmiclight

神奈川県生まれ神奈川県育ち。20代でオーストラリアに移住。 感覚の過敏さから精神的な不安定さに悩まされて大人になる。 40代で発達障害であると分かる。 シドニー大学博士課程前期終了。人文学専攻。(中世の錬金術、シンボリズムなど) 自分自身の生きづらさの真実を知るために様々なヒーリングモダリティ、ホリスティック療法などを学び続ける。 シュタイナー教員養成コース終了後、オーストラリアのシュタイナー学校勤務。 手仕事の授業を担当するものの、手仕事を通して生きづらさそうな子ども、学習に時間がかかる子どものことばかりが気になり シュタイナー治療教育にあたるエクストラレッスン®を学ぶ。 現在はクリスタルエッセンス製造元であるCosmic Light Therapy® Cosmic Light Pty Ltdディレクター。 シュタイナー学校でのエクストラレッスン®プラクティショナーとCosmic Light社のディレクターという二足の草鞋を履きながら、鉱物療法、ホリスティックアートセラピー、サウンドセラピー、など生きづらさや感覚過敏の人たちが、生きやすくなるような個別セッションやセラピスト養成講座を主催。また、Cosmic Light®【Planetary Alchemy®】でアントロポゾフィーに基づく鉱物療法のプラクティショナーをもっと育てたい情熱をもとに全ての家庭の救急箱にクリスタルエッセンスを、と願う日々。さらに地球にも身体にも優しいエシカル商品&クリスタルを日本のショップオーナーを通して販売中。 プライベートでは、国際結婚&国際離婚。子ども二人をシュタイナー学校に入れて働いてきたシングルマザーでもあります。人生の引き出しは色々あります。

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