ジェンダーに迷う子どもたちをシュタイナー教育でどう捉えていくか

close up photo of lgbtq letters on a person s hands

近年、自分のジェンダー(性別)について違和感を持つ子どもたちが増えています。日本語という言語の特性上、日常生活でそれほど、「彼」「彼女」という代名詞を使う場面はないにしろ、「〇〇くん」なのか「〇〇ちゃん」なのか、など、この地球では性別を明確に決めようとする傾向が見られます。ヨーロッパの言語の多くは男性名詞、女性名詞などがあるくらいですから、人間にとって、いかに、性別をハッキリさせておくのか、ということが文化的に深く染み込んできたのかということは伺えます。

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赤ちゃんは、お互いの性別などそれほど気にせずに遊びます。文化的に男の子に「青」を着せて女の子に「ピンク」を着せ、男の子には車や電車。女の子にはおままごとセットやお人形を買い与えるなど、大人の勝手な固定概念を子どもに無意識に押し付けることはあっても、そういった背景を取り除けば、小さな子たちはそれほど自分やその周りの同じ年ごろの子どもに対して性別というものを第二次性徴期前後の子どもほど意識していないでしょう。

ところが、3歳くらいになって「自我」がハッキリと出る頃には、女の子は女の子らしい洋服を自分で選ぼうとし、男の子はよりハッキリと、電車や車などに興味を持つことがよくあると思います。中には、女の子でも電車が好きだったり、男の子でもピンクのものや可愛らしいものを好む子たちもいます。

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過去20年弱の間にその様子がさらに顕著になってきて、私が住んでいるお国柄なのか、それとも人間の進化的な影響なのか、自分のジェンダーに、より一層違和感を早いうちから示す子どもが増え、女の子が「私のことをSheと呼ばないで。」とか、男の子が「Heって言わないで。」とか、男の子がスカートをはきたがることがあったりということが普通にあります。昔ならそれを親が止めていたのでしょうけれども、近頃は特にジェンダーフリーという概念が浸透し、全てのジェンダーに対するインクルーシブネスということが私の住む国では強調されている分、男の子がワンピースを着てくることや、女の子が男の子のような服装と振舞いをすることを止めることはありません。そういった教育と、学校としてのポリシーの作成も進んでいます。

しかし、なぜ、ジェンダーフリーの動きというものが進んでいるのでしょう。シュタイナー教育では今後、どのようにジェンダーを扱っていくべきなのでしょうか。

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シュタイナーは性別についてどのように語り、そこからこのジェンダームーブメントにどうそれをアプライしていけばいいのか、について今日はひとつの考えとしてまとめて書いてみます。

アントロポゾフィー的な考察から深めてみたいと思います。

小さな子どもがそうであるように、この地球の進化の過程で、かつて地球では、性別が分かれていない両性具有であったとシュタイナーは言っています。その頃の人は、精神と肉体が完全に統一された存在であったと”Cosmic Memory”に書かれています。

性別が分かれれていなかった頃の人は、精神世界に強い繋がりを持っており、精神世界の力を肉体的感覚という媒体を通さずに感じることができていたのだと言います。そのような状態であった人たちは、自然界と精神世界との調和を持ち、直接的な精神世界との繋がりによって直観的な叡智と理解を持っていたと考えられています。

長い進化の過程を経て人間は性別を持つようになっていきます。それは人間の意識の改革と個別化のために必要な過程であったとシュタイナーは言っています。性別が分かれることによって人間の発達に大きな影響を与えることになったのは予想がつくことです。男性的な質と女性的な質の違いは、肉体と精神がバラバラになったということでもあり、一度バラバラになったものを人間が自らの発達を経てひとつにしていくということを意味しています。個々の意識の成長、そして相反するものを別の見地から見る心を生み出す為に必要な人間の進化、発達のプロセスでした。

性別が分かれることによって、人間はより物質的に傾き、そして肉体を通した経験を中心にして現実を生きるようになります。精神世界との繋がりを、それまでとは違う精神的、文化的な方法で持つことを人間は強いられるようになるということでもあります。人間の進化を促すための新たな挑戦として与えられたとも考えられます。

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かつて人間が性別を持つ前、人間は外の環境に晒され、影響を強く受けていました。例えば、太陽の動き、月の動きに、もっと直接的な影響を受けて機能していたということです。今現在のように、意識の領域で天体の働きを理解することとは違い、より直接的、直感的に太陽の動きと月の動きと共に生きていたとも言えます。これはレムリア人のことで、レムリア人は特に聴覚を経て自然界の音を豊かな言語として感じていたのです。特に風の音と水の音を言語として感じていました。肉体的な体験と心的な体験の区別はレムリア人にはありませんでした。レムリア人の行動は直感的受動性や感情によってなされ、彼らの決断や生存そのものがある種、動物的であったとも言えます。

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レムリア人は思考を持っていませんでした。夢の中にいるような映像の世界で生きていて、何ひとつ外からの印象を振り返ったり、映し出したりすることはありませんでした。イマジネーションという内なる衝動の表現でしかなかったのです。それが「意識的な内世界」の原型でもあったと言えます。そうして、進化していくにつれて、少しずつ「外の光」を受け取ることができるようになり、今のように人は「二つの目」を持ち、感覚の世界であるアストラル界と人間が離れることになったのです。

このように性別がバラバラになったことによって、外部との繋がりができ、生殖においても、異なる二つの個の共同作業が必要となったのです。人間の内臓の発達は思考や内省のようなものを可能にし、マインドをつくりました。こうして人間が考える生き物になることが、レムリアからアトランティスへの進化の過程そのものであったということが言えます。

そのように、性別が出来上がってから、人間は転生するたびに、男としての生まれ変わり、女としての生まれ変わりというものを繰り返しています。地球そのものが「経験」のコレクションそのものです。地球としての存在が意味を成すには、相反する立場の双方を体験し理解することです。

肉体的に男性として生まれるのであれば、エーテル体は女性的な表現をします。

そして肉体的に女性として生まれるのであれば、エーテル体は男性的な表現をします。男性は外側の表現に大昔から「戦士」的な表現を見せます。女性は内側の表現に献身さのような強さがあります。肉体的にどちらで生まれて来ようとも、人はこの二つの性質のバランスを取ることを目指しています。

そして、男性的性質は意志の力であり、女性的性質はイマジネーションです。

どちらも人間には必要であり、そのふたつの統合をして現実を創るということを人間はしているのです。

脳が右脳と左脳に分かれているにも関わらず、それを敢えて統合していくのです。

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そしてDr.Daniel Amenが言うように、男性は衝動的であり、女性は鬱になりやすいのは、明らかに持つホルモンの比率の違いです。

ホルモンの比率のことを考えてみると、レムリア時代の太陽と月の直接的影響の名残であるということが言えるのではないでしょうか。

現に、シュタイナーは”Akasha Chronicle” の中で、人間の松果体はレムリア時代の名残であることを言っています。

ところで、実際、自我とアストラル体の部分に「性別」はありません。

シュタイナーはこのことを眠りを通して説明しています。

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深く眠っている間、私達の自我とアストラル体は、肉体とエーテル体から離れていきます。その時、日中の意識を持ってはいません。今の人間の進化の過程で言えば、私達は肉体を使ってアストラル体と自我で意味をつくり出さなくてはなりません。シュタイナーは、Man and Woman in the Light of Spiritual Science”の講義の中で、「耳が聴いているのではない。『私』が聴いているのだ。」と言っています。

自我とアストラル体が意味をつくり出すということは、肉体が男であるとか女であるとか、ということを私たちは寝ている間に意識することはできないということです。

なぜ、ジェンダーの話をするのに、ここまで遡ることにしたのかと言えば、小さな子どもの意識は、レムリア人の意識と同じだからです。

レムリアの世界は歴史上の外の一点ではなく、レムリアは私達の中の世界なのです。進化と発達の話は同じだからです。小さかった私たちは、性別など気にすることはなく、精神世界と何の隔たりもありませんでした。言葉で何かのコンセプトを考えることもなく、常に映像で内側の動きを映し出し、イマジネーションの世界を生きていました。レムリアからアトランティスに移っていったように、映像的で衝動的なイマジネーションの世界から、外の世界への意識が生まれる知性の世界に向かうには、「ひとつのものが二つに分かれる必要がある」ということを表しています。子どもの中でも、「男の子と女の子」という別離が生まれてきます。

別離は反感的で孤立した寒い世界。その「青い」世界に身を置くことによって、温かさを人は求めます。温かさは人間にとって意志の力となっていき、その意志の力をもって、自分を発達させ、自分の中の男性的な質と女性的な質のバランスを経験を通して高め、もう一度、精神の世界に結び付くことを人間はしています。

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その発達とは、肉体を育て、感覚的印象を受け取り形にしていくことや、思考すること、観察することを指します。その発達のプロセスを満たさず、レムリアの世界に憧れることは、人間としての未発達さとなるのです。

では、ジェンダーフリーと呼ばれる子どもたちはどうなのか。と言えば、小さな子どもたちは、過去世のエーテル体のプリントを強く持っているため、別の性別で生まれた自分に対して強い違和感を持つこともあるでしょう。けれども、もし、その違和感を幼い頃から持ち続ける時、どういう対処をしたらいいのでしょう。

シュタイナー教育は男の子も編み物や縫物をしますし、女の子も木工をします。どちらも経験して男女の性質をバランスよく持つ必要があるからです。男であるのか、女であるのか、という前に自分の肉体の中に心地よく転生できていることを私は助けていくことが大事だと思います。子供時代はまだ、性別としての身体ではなく、人としてこの地球に、この肉体に転生することの安心感を感じさせることの方が大事だからです。そして思春期を迎える頃は、どんな子どもも、自分のアイデンティティを強く求めます。自分が一体誰なのか。ということを見つけていくには一度バラバラになった様々な体験を糸のようにアイデンティティとして紡いでいくのです。思春期の子たちは、ファッションを通して、スポーツを通して、音楽を通して、その他の趣味などを通して、好きと「らしさ」でアイデンティティの確立をしようとします。そんな時、変わりゆく肉体の様子に動揺する子たちを支えるのは、自然の中で男性的な要素と女性的な要素が混じり合う世界で、太陽と月のリズムを感じながら身体を動かすこと。

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そして自分のアイデンティティの一部としてジェンダーがしっくりこないのであれば、ジェンダーを越えて「自我」を育てようとしている目の前の存在を尊重するべきです。

ジェンダーに悩む子の中には発達課題を持つ子もいます。でも、もしかしたら、それだけではなく、レムリア期という月紀を越えて、地球紀から木星紀に向かう進化の中では、またジェンダーを越えていく子どもたちが増えていくとも考えられます。

ひとつであったものから、別離の世界を体験し、意図的にひとつにした先にある意識こそが木星紀の意識であるはずです。

世の中で広がる「ワンネスの意識」では、肉体の発達が含まれていませんが、確実に感覚を調和していくには肉体の健全な発達を無視することはできません。ふわっとしたスピリチュアルの話なのではなく、意図を持って意識的に自分を高めていくことが求められ、レムリアの夢に戻るわけでは決してないのです。大人が幼児に戻るわけではないように。

ジェンダーの垣根を越えていく子供たちが増える中、しっかりと肉体の発達をサポートしながらも、スピリチュアル的な観方を含めたホリスティックな教育で支え、今世、この子がジェンダーの垣根を越えてひとりの人間として幸せだと感じられるように教育していけるのは、シュタイナー教育だと私は思います。

日本のシュタイナー教育が、インクルーシブになっていくように、と海の外から願っています。

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投稿者: mayumicosmiclight

神奈川県生まれ神奈川県育ち。20代でオーストラリアに移住。在豪30年。 感覚の過敏さから精神的な不安定さに悩まされて大人になる。 40代で発達障害であると分かる。 シドニー大学博士課程終了。人文学専攻。(中世の錬金術、シンボリズムなど) 自分自身の生きづらさの真実を知るために様々な療法などを学び続ける。 シュタイナー教員養成コース終了後、オーストラリアのシュタイナー学校勤務。 手仕事の授業を担当するものの、手仕事を通して生きづらさそうな子ども、学習に時間がかかる子どものことばかりが気になり シュタイナー治療教育にあたるエクストラレッスン®を学ぶ。 現在はクリスタルエッセンス製造元であるCosmic Light Therapy® Cosmic Light Pty Ltdディレクター。 シュタイナー学校でのエクストラレッスン®プラクティショナーとCosmic Light社のディレクターという二足の草鞋を履きながら、鉱物療法、芸術療法、サウンドセラピー、など生きづらさや感覚過敏の人たちが、生きやすくなるような講座を主催。半年に1回、日本で子どものアセスメントと個別セッションを行っています。また、Cosmic Light®【Planetary Alchemy®】でアントロポゾフィーに基づく鉱物療法のプラクティショナーをもっと育てたい情熱をもとに全ての家庭の救急箱にクリスタルエッセンスを、と願う日々。 プライベートでは、国際結婚&国際離婚。子ども二人をシュタイナー学校に入れて働いてきたシングルマザーでもあります。人生の引き出しは色々あります。

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